この掲示板に、皆さんの有意義な情報を自由に書き込んでください。
- 2011年03月
- 2011年02月
- 2010年10月
- 2010年09月
- 2010年06月
- 2010年04月
- 2010年02月
- 2010年01月
- 2009年10月
- 2009年07月
- 2009年06月
- 2009年04月
- 2009年02月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年09月
- 2008年06月
- 2008年05月
- 2008年04月
- 2008年03月
- 2008年02月
- 2008年01月
- 2007年10月
- 2007年08月
- 2007年06月
- 2007年04月
- 2007年02月
- 2007年01月
- 2006年12月
- 2006年11月
- 2006年10月
- 2006年09月
- 2006年08月
- 2006年07月
- 2006年06月
- 2006年05月
- 2006年03月
- 2005年12月
- 2005年11月
- 2005年09月
- 2005年07月
- 2005年06月
- 2005年05月
- 2005年04月
- 2005年03月
- 2005年02月
- 2005年01月
- 2004年12月
- 2004年11月
- 2004年10月
- 2004年09月
- 2004年08月
- 2004年07月
- 2004年06月
- 2004年05月
先週の記事「中央宣興倒産の裏側は北朝鮮の一族存続主義と同じ」は、本当にたくさんの方々にお読みいただき、たくさんのご意見やご感想をいただくことができました。
ありがとうございました。
私自身、中宣のクライアントの皆様、取引先の皆様への情報提供と、中宣社員・OBの皆様の気持ちの代弁、広告業界への不況倒産だけではない事情などをご理解いただけたものと思っております。
その中で、新たな驚きの事実やたくさんの情報をいただき、続編のご要望も頂きました。
しかし、このblog本来の目的は、ひとつの代理店を誹謗中傷するためではなく、私を育てていただいた広告業界への少しでもの恩返しだと思い、有意義な情報を発信するためにあります。
いささか、個人的感想や印象が多い、偏った意見ばかりではありますが。
ただ、こういう意見もあるということをご理解いただき、皆様のお役にたつ情報でなければ、切り捨てていただければ良いだけのことですから。
その選択肢は、皆様が握っており、読みたくなければ読まなくて結構ですので、「こんなことを言うなよ!」というようなお門違いなご意見は無用です。
さて、本題です。
twitterなどを使ってWebやblogに誘導し、商品やサービスを購入させるという、ソーシャルメディアでのコミュニケーションは有効に機能するかを検証してみたいと思います。
今回、中宣に関する情報をまずtwitterでつぶやいたのは、9月30日18:45頃です。
「凄い情報が飛び込んできた!明日広告業界に新たな激震が。ある代理店が倒産です。」
この後、私は友人と食事に出てしまったのですが、その間twitterでは大騒ぎになっており、RTがどんどん増えて行きました。
同時に、私をフォローする人たちが一気に増えて来て、あっという間に600人くらいの増加になりました。
以前から、本当に私のつぶやきを聞いてくれる人だけにフォローしていただきたいと思っていたので、フォロー返しを期待するフォローはカットしており、「フォロワーがあると通知する」設定にしていた私のiphoneは鳴りっぱなしです。
仮に1分に1件でも1時間に60件ですから、1分に3件くらいのペースで3時間以上鳴り続けていました。
(ちなみに今は、通知しない設定ですが)
その関心度の高さに驚き、また、自分自身経営者に対する思いもあり、夜中の4時までかかってあの記事を書きあげました。
そこからが、さらに驚く速さで伝達されました。
10月1日。
私の携帯やメールは、友人・関係各位などからの連絡で、仕事が手に付かなくなりました。
10月5日の本日、やっと騒ぎが収まったようなので、これで見えてきたソーシャルメディアの活用の仕方を実体験を元にレポートします。
前置きが長くなりました。
今回の出来事でのデータ(9月30日~10月5日)
【twitter関係】
RT 約500回(私のIDが含まれているものだけ)
フォロワー増加 約1000人
【弊社blog関係】
ユニークユーザー数 24,008人
トータルアクセス数 32,464アクセス
これだけの人達にblogを読んでいただき、情報を知っていただいたという事実があります。
この数字が多いのか少ないのかはその商品やサービスによって、判断は違うでしょう。
この期間にこれだけのアクセスがあれば、売れる商品やサービスもあるかも知れません。
ただ、明らかに、ナショナルブランドはものは動かないでしょう。
仮に多少動いたとしても、大きな課題があります。
このアクセス数は、「一過性のもの」という事実です。
このグラフをご覧ください。
これが、ユニークユーザーとアクセス数です。
ものの見事に、10月1日に山が来て、一気に山が小さくなっています。
当たり前の動きですね。
ソーシャルメディアは、特にこの動きが顕著です。
私は、過去に2回「炎上」しそうなつぶやきがありました。
1回目は、「Perfumeってひとりひとりを良く見るとブスなのに、なぜ人気があるの?」とtwitterでつぶやいた時でした。
一気に2000人ものPerfumeファンが、弊社のサイトの私のプロフィールを見に来ました。
また、流入元サイトに2ちゃんねるのURLが・・・・。
「この社長さんになんてあだ名つけようか・・・」などと話し合っています。
2回目は、ある若者が私が書いた記事に関し、広告業界を侮辱するようなRTをされた時です。
私は、「敬語を使えるようになったら相手にします。」とそういうお馬鹿さんに関わる時間もないので、ブロックをしました。
しかし、彼は、そのブロックをネタに、裏で私を祭り上げていました。
この時も、一気に2000人が弊社のサイトに来ました。
ここで勉強になったのは、ガラケーモバイルで育った若い子たちは、モバゲーで足跡をつけて帰るようなゆるいつながりで満足しているので、敬語を使わずに、ひと言残すのが当たり前になっていることです。
twitterって、そういう使い方だよね?敬語なんて必要ないじゃん!
これが、若者の考え方だと知りました。
ただ、これら2回も、今回も同じ傾向があります。
それは、ソーシャルメディアで関わってくる人たちは、本来、あまり関与が深くない人でも、無責任に賑やかな所に集まってくるということです。
マスで知りネットに入ってくる人たちは、わざわざネットに入る作業がありますが、ソーシャルメディアで知った人は、1クリックで入って来られます。
本来は、無関心な人間の集まりなので、あっという間に熱が冷めるんですね。
だから、この時も、2日経ったらいつものつぶやきができるようになっていました。
今回も、業界大騒ぎと言っても、今日テストのつもりで何回か中宣ネタをつぶやいてみましたが、やっぱりほとんどの人が食いつかない。
あの、アクセス曲線が描くような関心度なんです。
いわゆる『人のうわさも75日』ってやつですね。
それで、モノは売れるのでしょうか。
売れませんね。
あの曲線は、忘却曲線に比例します。
ですから、忘れないように、また、コミュニケーションしなければなりません。
でも、今回のように、同じネタではもう人は入ってこないんです。
次に、どんなデッカイ中宣ネタを持ってこなければならないのでしょうか?
AEにならないとわからないと思いますが、AE代理店は、年間の広告予算を提示され、媒体別、期間別に割り振りながら、プロモーション戦略と合わせて、年間のコミュニケーション戦略を立てます。
その時に、流通には、「3月第一週と5月第3週、7月第1週にキャンペーンを実施する予定です。」というように、キャンペーン期間を決め、それに合わせてCMや新聞などを出稿します。
車であれば、その山が展示試乗会になり、ビールなら、その期間が大陳期間となります。
1年間に何回かの大きな山を作りながら、売り場を作り上げて、コミュニケーションによってブランドを構築していくのです。
マーケティングは戦争です。
だから、戦争用語が良く使われます。
戦争は、マスメディアのような空中戦・海上砲撃などだけでは勝てません。
同時に、プロモーションの地上戦が一緒になって初めて勝てるのです。
その攻撃を一度だけで勝とうなんて、競合商品がある中は、明らかに無理です。
新商品であれば、なおさら、短い期間で何回かの山を作って、一気にリーチを広げてブランド構築していかなければなりません。
そのような繰り返し作業をソーシャルメディアでは、どのように組み立てるのでしょうか?
ロットの少ない希少価値のある商品は可能だと思います。
他の商品と明らかに違うベネフィットを持っているのなら、可能だと思います。
お金がなく、中小企業の商品やサービスなら、可能だと思います。
ただ、パリティ市場のナショナルブランドは、ソーシャルメディアでは解決し得ない課題が多々あることを今回は深く認識ました。
これは、あくまでも私個人の意見です。
ネット上での議論は致しかねますが、お時間が許し、お会いしながらの議論であれば、いつでもお願いしたいと思います。
最後まで、お付き合いをありがとうございました。
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
コメント (4)
前回より購読しています。
中宣の話題より、このブログの他の投稿の方が面白く読ませて頂きました。
ブックマークして毎日次の投稿を楽しみにしていました。やはり今回も読んでとても役に立ちます。
twitterの分析も興味深く、一般的な炎上タイプで、新しいメディアだからと言って、同じようなパターンなのが印象的です。
ただ今回の件は、社会性が高く、日本のささやかなtwitter史に名を残すような事だと思っています。
それと言うのも通常は帝国データバンクや商工リサーチが一次情報ですけど、今回は個人からの情報発信。今までの情報発信ルートとは全く違い、興味深い出来事でした。逆に帝国データバンクの人は今回の件をどのような感じで受け取っているのか?というのに興味があります。
これからも独自の視点と、経験に裏打ちされた素晴らしい分析に期待して読ませて頂きます。
投稿者:定期購読 | 2010年10月06日 22:17
日時:2010年10月06日 22:17
>>定期購読様
いつも、私のつたないblogを楽しみにしていただいているとのこと、大変嬉しく思っております。
私は、広告業界で生きて来て、32年になります。
独立して、今年で8回の決算を行うことができました。
そんな広告業界に、少しでもお役にたてればと思い、本来なら、プレゼンテーションでのキラーコンテンツとなるであろう内容も、過去記事に積極的に投稿をしています。
ただ、他の皆さんと違って、私は筆?blog不精でして、月に一回のペースを崩さないように心がけている程度です。
もし、私の意見にご興味があるようでしたら、「お題」を投げてください。
「整いました!」となるかどうかはわかりませんが(笑
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
投稿者:望野和美 | 2010年10月07日 11:12
日時:2010年10月07日 11:12
お題をご提案するほど見識がありませんので、楽しみに毎回の投稿お待ちしています。
私は大前研一さんが主催する動画サイトを拝見しています。
http://bb.bbt757.com/
毎週、「もし自分が○○の社長だったらどうするか?」というお題があり、論理的思考方法と考え方を聞いて勉強しています。
前回の投稿で多くの人が興味をもったのは「もし、自分が中宣の社長ならどうしたのか?」という問いに対して、誰も答えを出していないのに、お1人だけ真剣に、答えなき答えを出していたのに、大きな共感と感銘を受けたと思います。
正解が無い答えほどリスクはあるのに、ズバリと核心の分析をしていたのに驚きました。
私を含め、多くの馬鹿者のために、キラーコンテンツを公開してもらう事を楽しみにしています。
投稿者:定期購読 | 2010年10月07日 20:45
日時:2010年10月07日 20:45
望野 様
興味深く読ませて頂きました。貴重なデータの公開ありがとうございます。一気に20,000,-以上のアクセスが襲い掛かるのも驚きました。私もそのアクセスに貢献してしまった一人で、あの日から何人も言われました。ソーシャルメディアに関して、また考えさせられたデータです。ありがとうございました。 近藤潔
投稿者:近藤 潔 | 2010年10月12日 16:33
日時:2010年10月12日 16:33