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今や、ネットでのeコマースは当たり前ですが、なかなかうまく行かずにお悩みの方々も多いと思います。
サイトの作り方やユーザビリティ・セキュリティ、それに何よりも、サイトに呼び込む広告手法など、難題が山積みされています。
インターネットで物が売れるようになって、販売のチャンスは増えましたが、同時に競合も増えています。
私は、以前から、このblogでお伝えしておりますが、ネットで売れる商品は、しっかり付加価値がわかるものでなければなりません。
その第一条件をクリアしたとしても、上記の問題で、そう簡単にはものは期待通りには売れません。
そこでご質問なのですが、皆さんはショッピングチャンネルをご覧になったことがありますか?
日本最大、24時間365日生放送のショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」(ジュピターショップチャンネル株式会社)によりますと、現在ショップチャンネルの視聴可能世帯数は2400万世帯を超えているそうです。
この数値は、全国のテレビ視聴可能世帯数が約4500万世帯なので、半数以上が見られる計算になります。
しかし、世帯視聴率は推定でしかありませんが、テレビ東京より見られているとは思えません。
深夜の時間帯を例に取ると、東京キー局の視聴率はせいぜい2~3%です。
全国換算をすると100万世帯くらいが視聴している計算になります。
では、ショッピング専門チャンネルは、どれだけの人が見ているのでしょうか?
あくまでも推測にしか過ぎませんが、視聴可能世帯数が半分だということを勘案して、視聴率が1%前後と仮定すると、25万世帯ということになります。
さて、今回、テレビショッピング専門チャンネルの「QVC」に1日4回放送をしていただいた「ナガノトマトさんの『信州生まれのおいしいトマト』ジュース」は、どれくらい売れたと思いますか?
たった1日、視聴率の少ない番組に30分づつ4回紹介をされただけです。
詳しいお話はできないのですが、10万円・100万円・1000万円・1億円のどれに近いか当ててみてほしいと思います。
1本スーパー店頭では98円で売られているものです。
これを1本118円(ネット直販価格¥130円)で60本7080円で販売した結果、
な、な、なんと!!!!!
1億円に近い数字になりました。
1万世帯以上が買ってくれたのです。
これは、ナガノトマトさんの1年間の通販に近い数字であり、1年間のネット販売での5倍にも当たります。
この数字をたった一日にして達成してしまったのです。
テレビ・新聞・雑誌などを使った大量販売する商品は、広告費がとてもかかります。
また、広告をしなければ、流通のバイヤーに棚を空けてもらえません。
(飲料の新商品を3000GRP投下してキャンペーンした場合、CM制作費を入れて10億円程度かかります。)
一方、今の飲料業界は「せんみつ」という言葉があり、1000に3つの新商品が成功すれば良いという考え方が主流です。
何かとても安易な感じがします。
しかし、丁寧にじっくり商品を作り、その商品が他にない付加価値が明快ならば、それをしっかり伝えると、ものは売れるという実証ともいえるでしょう。
また、この時間のサイトのログ分析をすると、放送時間には、しっかりアクセスが伸びています。サイトで商品を再確認し、やがてリピーターにもなってくれます。
すなわち、テレビショッピングチャンネルに出ることだけで、広告効果もあるのです。
今回、QVCに取り上げていただくために、ナガノトマトさんは、大変手間がかかっています。
トマトジュースのためだけに10年以上品種改良をした結果や契約農家からのトマトしか使わないこと、露地栽培で真っ赤に完熟したトマトしか使っていないことなどの証明書を求められています。
しかし、既存ユーザーは、テレビショッピングへの信頼度が高く、これらをしっかり証明し続けることが、安心・安全の後ろ盾になるのですね。
私たちの仕事は、マーケティング=物を売ること です。
商品のチャームポイントを発見し、どのような言葉やビジュアルで、どんなメディアでそれを伝え、ものが売れてこそ初めてクライアントのお役に立てるものと考えます。
今回は、テレビショッピングチャンネルの視聴者の購買意欲の高さに驚きました。
それは、ただ漠然とテレビを見ている視聴者に語りかけるテレビ広告よりも質が高く、必死にいいものを探しているインターネットユーザーよりもリーチが広いショッピングユーザーが存在していることを実感した出来事でした。
インターネット通販が普及して、通販そのものへの安心感が広まった背景もあるでしょう。ネット通販によるあらゆるトラブルから、改良されたフルフィルメントの影響もあるでしょう。
いずれにせよ、ネットの普及で通販全体の信頼性が上がったことで、ユーザーが「より買いやすい場所」を探し当てている状況でしょう。
ますますマーケティングが煩雑になっていく予感にもなりました。
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