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まずは、こちらの記事をお読みいただけますか?
これを裏づけするような記事がプレジデントにありました。
わが国は、世界でまれに見る長寿国ですね。
65歳以上が人口の4分の一を占めるまで来ています。
しかし、我々マーケティングをやっている人間のものさしは、まだ、M1・M2を使っています。
M3は50歳以上の男性を指しますね。
これから重要な購買者になるこの人たちを、こんなに大雑把に分けていて良いんでしょうか?
昔は、この人達クラスになると、もう、ブランドスイッチはなかなか行なわれないので、その人たちにコミュニケーションをするのは非効率であるということから、50歳も75歳も一緒に考えて、ここには大きな広告予算は投下しませんでした。
しかし、現在は、50歳から65歳頃までは、まだまだ購買意欲はありますよ。
現に私は、物欲に衰えはありません。
18歳以下と50歳以上では、どちらが購買力があるのでしょうか?
答えは明らかですね。
たとえば、2011年7月に迎える地デジ時代に、地デジ対応テレビは普及率が49.1%しかない現状で、今後このマーケットを支えるのは誰なのでしょうか?
間違いなく、テレビ好きなM3・F3層ということになります。
しかし、この人たちは、ネットでものを買うことがあまり得意ではありません。
きっと、エコカーを買うとしても、ネットで比較検討するようなことはあまりなく、親しい人たちや、信頼できるディーラーセールスの人たちの意見を参考にして買うことになるでしょう。
そういう人たちにコミュニケーションをするには、非効率といえども、M3・F3層が大好きな4マス媒体を使ってコミュニケーションする必要性がまだあります。
従って、今後のコミュニケーションは、年齢層や商品群によっても、決め細やかなコミュニケーション戦略が必要になってきます。
一方、「5対25の法則」の通り、新規顧客を獲得する目線を弱め、既存顧客を大切にする方法が大切なのはCRM戦略の基本中の基本です。
私は、クライアントにEコマースサイトを依頼され、その後プロモーション戦略を相談された時には、必ず、既存顧客のメンテナンスから提案します。
ホテルに例えると、楽天やJTBなどを検索して宿泊する方々がいます。
この人たちは、「安ければ良い」という価値なので、次回も同じ方法で安いホテルを探します。
新規顧客は、たくさんの広告費をかけて獲得する割には、すぐに離れていってしまいます。
しかし、一度泊まった人たちに、もう一度泊まっていただく方法には、あまりお金は必要ではありません。
まずは、パーミッションを取って、メルマガを送ります。
また、次回の宿泊の時に使えるクーポン券を渡します。
あるいは、メルマガ会員だけの特典を用意します。
こういうプロモーションは、広告費のような莫大なお金がかからずにリピーターを獲得してくれます。
生活者→見込み顧客→顧客→優良顧客→推薦者
右側の人を増やせば増やすほど、事業収益は拡大し、左に行けば左に行くほど、広告費がたくさん必要になってきます。
とても簡単な公式です。
広告代理店のくせに、何と正直なのでしょう。(笑
本来なら、広告費を使ってもらってこそ、広告代理店の事業収益は向上します。
でも、私は、クライアントが儲かってこそ、広告費と一緒に「信頼」を得られると考えています。
広告費だけを貰うよりは、こっちのほうが結果的には得ですよね。
ネットを使いこなす世代とそれが苦手な世代。
ネットで集客から購買まで完結する商品やサービスとそうではない商品やサービス。
これからは、いろんな視点でマーケティングを捉えていく必要があります。
マスメディアや周りの声に惑わされずに、クライアントの環境や商品・サービスをしっかり分析して、それぞれのクライアントに、それぞれの戦略を提案しなければなりません。
そして、忘れてはいけないことは、ブランドを支えている大きな要素として、「人」が入っていることです。
ホテルにもう一度泊まっていただくためには、「満足できるおもてなし」が必要です。
地デジ対応テレビを地元の電気屋さんが買ってもらうのにも、「普段からのお付き合い」が重要です。
ネットの時代だからといっても、ネットで買った後のお店からのフォローは、ますます重要になってきます。
これらもすべて「人」の力です。
原点は、「人」が「人」にものを買っていただくこと。
そのために、私たちは、クライアントの商品やサービスの情報を正確に消費者に伝えること。
これは、永遠に不変だと思います。
気持ちが伝われば、女の子の心も動きます。
(それはどうかなあ。。。)※個人的感想です。
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