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インターネット広告は、ターゲットに対して確実にヒットし、費用対効果(ROI)の計測が可能であるというメリットがあります。
現在、大不況に悩むテレビ局や新聞社は、確かにリーチは稼げますが、費用対効果は曖昧です。
テレビは、視聴率で到達世帯数や何回広告に接触したか(フリークエンシー)などを推測することは可能ですが、それによってどれだけ物が売れたかどうかまでは測定できません。
また、メディアミックスによる投下の場合、認知経路を調査すると、出稿していないテレビで見たなどという「誤認」もたくさん発生します。
しかし、インターネット、特に行動ターゲティング広告は、ターゲット本人に直接コミュニケーションができ、効率が良いコミュニケーション手法といわれています。
確かに、ホテルを探したり、本を買ったり、旅行先を決めたりするのには、とても有効だと思います。
ただ、そうではない商品群があるのもご理解をいただきたいと思います。
過去の私のblogにも書いてあるように、個人にコミュニケーションすれば売れる商品ばかりではありません。
Hondaのオデッセイという車があります。
家族全員以上の人たちを乗せることができます。
この車を買う人たちは、アウトドアが好きだったり、多人数で遊ぶことが好きだったり、大家族だったりという人たちが推測できます。
その時に、旦那さんひとりでこの車を購入するという決定がなされるのでしょうか?
普通に考えると、奥さんにも何らかの相談をすると思います。
そんな場合には、どのような車であるか、奥さんも理解していなければなりません。
これをインターネット広告で達成するためには、どのような手法をとるのでしょうか?
奥さんと想定される人の行動を把握し、それをターゲットとして広告投下をするのでしょうか?
マスコミュニケーションは、無駄だと思われている回りの関係ない人にまで到達するから意味があるのです。
ブランドは、ターゲット本人だけが認識していても強くはなりません。
事実、ベンツ・ロレックス・ヴィトン・シャネルなどは、皆さん子供の頃から知っていたのではありませんか?ネット広告だけに集中すると、これらを知ることができるのでしょうか?
特に、「行動ターゲティング広告が今の主流です。」などと売り込んでいる広告代理店の営業マンがいたら、これは無知もいいところです。
行動ターゲティング広告は、このようにして、使い方を誤ると、とんでもないことが起こります。
各企業のブランドマネージャーが、自分の商品・サービスに関して、すぐに結果を求めるのは、無理もないことだと思います。
しかし、そうであれば、トータルの企業ブランドを考える担当も同時に配備すべきです。
これを達成するのが、企業サイトということにもなるのですが。
また、一方で、こうした個人に対してコミュニケーションをする方法は、もともとアメリカから流れてきた考え方で、日本人には向かないのではないかという考え方もあります。
日本人は、自分個人だけの判断でものを買うという行動に出にくい民族だと思います。
田舎の電気屋さんは、あまり電化製品をまけてくれません。
商品のラインナップさえ満足ではありません・・・。
でも、お店がつぶれないのはなぜでしょう。
そこには、「人がいるから」です。
その電気屋さんは、朝会えば「おはよう!」と声を掛けてくれます。
電気が切れても直しに来てくれます。
こういう人間のしがらみによって、成り立っている関係もあるのです。
価格コムで最安値の家電を買えば安いのですが、壊れたら買い換えるだけです。
これからの時代、この不況や地球に優しく生きるためには、修理をするということも視野に入ってくるでしょう。
ネットで買った人たちは、そうなった時に、はじめて高い買い物をしたことに気づくのかもしれません。
(そういう私もネット派ではありますが・・・。)
日本人は、義理人情に厚い民族です。
外資系の企業のように、ドラスティックにものは考えないと思います。
そんな日本独自のマーケティング事情も頭に入れておく必要はありますね。
ということから、さらにコミュニケーションは複雑化しているのです。
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