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米Yahoo!が、今年第3四半期の決算で広告収入の不振により6割以上の減収になったそうです。
それにより、従業員の約1割に当たる1500人を解雇すると発表しました。
先日は、NETmarketingのメルマガを引用すると
「ネットレイティングスがサイバー・コミュニケーションズと共同で提供するオンライン広告レポートの「AdRelevance EXpenditure」によると、2008年8月の広告主数は前月と比べて5.9%減少した。インプレッション数は6.2%減、推定広告費は11.1%減少し、いずれも7月の値を下回った。」
とのことでした。
広告代理店も、今年は電通・博報堂・ADKを始めとし、軒並み前年を大幅に下回る事業収益結果になっています。
そもそも、「3K」といわれる「広告費」「交際費」「交通費」は、不況になると各企業が真っ先に『見直す』経費です。
今年は、春先に1ドル100円を切ってしまうような円高になり、輸出中心の企業体はほとんどが減収になると予測されました。先日、本田技研の福井威夫社長は、「100円までの円高は想定内」という談話を発表していましたが、普通の企業は、104円程度に想定し、減収になると戦略の見直しが行なわれ、真っ先に広告費をカットする作業に入ります。
私は、広告代理店生活30年の中で、何回か、円高によってテレビスポットやキャンペーンそのものをキャンセルされたことがあります。
また、春から夏にかけては「原油高」になりました。
こちらは、原油に関係する企業体は、仕入れ価格の高騰を予測して、一気に防御に入ります。
またも、広告費のカットが行なわれます。
こんな背景から、不況になっていくのは当然で、その煽りを真っ先に受けるのが、我が広告業界なのです。
しかし、重要なのは、体力のない「ネット広告業界」の今後です。
ここ数年は、ネットバブルでネット業界は大いに活性化しました。
Webサイトの受注はするものの、サイトを作るWebプロデューサーやディレクターが足らず、「手」はあるものの「頭」がない状態にもなりました。
しかし、数年前から言われていたことですが、リスティング広告を除く、バナー・テキスト・メール広告などは、Yahoo!Japanと上位数社以外は、前年を下回る実績の企業ばかりでした。
私は、以前このblogにも書いておりますが、ネット広告の淘汰と限界が始まっていると認識しています。
また、ネット広告専業の代理店の企業構造にも問題があります。
ネット広告専業代理店の経営者及び経営陣は、とても若い方が多いですよね?
そして、若い体力のある人たちが、夜中まで安い賃金でせっせと働いて、会社を動かしてきました。
この人たちも、経営者の若さに勇気をもらい、いつか自分もと夢に描きながら、深夜作業を頑張っているのでしょう。
私の知人のお子様が、某ネット代理店で働いています。
入社1年目から、朝3~4時に帰宅し7時に出かけ、タクシー代はすべて自分持ちで、給料はほとんどタクシー代に消えてしまっているという話を聞きました。
皆さんが良くご存知の会社です。
しかし、総合広告代理店はどんなに景気が悪くなっても、深夜作業のタクシー代は払ってくれますし、夕食代も見てくれる場合もあります。クライアントやテレビ局、新聞社などに行くのにもタクシーは良く使います。これが、見えないところの待遇の差なんですね。
今後、ネット代理店の若い人たちは、どんどん歳を重ねて行きます。
結婚もするでしょう。
結果、給料をはじめとする販管費はどんどん増えていきます。
しかし、広告代理店が増えれば増えるほど、広告料金はダンピングされ、利益は減っていきます。
事実、大手総合広告代理店は、お互いにTV・新聞・雑誌・ラジオなどの媒体費をダンピングし合って競争をしているため、広告代理店の利益元であるメディア利益率を一気に引き下げ、ボーナスカットを招いています。
これは、ネット代理店も同様の環境にあるでしょう。
また、別の角度から見ると、Web制作の1ページは、制作者が高給取りになっても、単価は変わりません。
ですから、今後のネット専業代理店は、とても大変な時代を迎えると思います。
これからの時代をどう生き抜くかは、私達はマーケティングをやっているのですから、「ブランド論」を理解すれば答えは出てきます。
低価格競争に参画すれば、体力のあるものがひとり勝ちするのは当たり前です。
そうではなくて、「知恵」を売る意識を持たなければなりません。
ものは定価でしか売りませんが、情報や分析レポート、あらゆる提案などの付加価値をどうつけるかになります。
ルイヴィトンのお店に入って、値切る人がいますか?
彼らは、VIPを迎えるようなおもてなしで、私たちに対応してくれます。
その顧客対応力が、プライスバリューを生んでいるのです。
こんな不況下だからこそ、「他社と違う価値」を売りにしなければ、生き残ってはいけない時代に入っています。
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