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今、ある企業のテレビCMを制作しています。
内容は、企業広告です。
弊社は、Webサイトの企画やリニューアルを依頼されると、まず、その企業の競合分析とWebサイトに入ってくる人達(ターゲット)の分析から入ります。
大体の消費者は、何らかの動機でサイトに検索をして入ってくると仮定すると、検索者はAISCEASに則って、サイトを渡り歩きます。
そのために、他社との違いを明らかに認識させるTOPページおよびランディングページでなければなりません。
そんなことから弊社では、可能であれば、まず、経営者へのインタビューをさせていただき、経営者の方々が、消費者にどのような価値を提供することを約束しようとしているのかを探り出すようにしています。
その結果、ブランドプロミスやブランドメッセージがない場合には、それらを元にブランドメッセージの開発をさせていただきます。もちろん、CIやVIの変更が伴う場合には、CI・VI戦略やデザイン開発も行っています。
それらのメッセージが決まった段階で、それを表現するブランドFlashを開発します。
こういう仕事を請けていると、経営者の方々を始めとしご担当の方々まで、Webサイトの効果にとても驚かれます。そしてその結果、同じことをもっとたくさんの人達に伝えようということになり、企業広告のTV-CMの開発という流れになっていきます。
私は、2005年頃、CMが崩壊すると言われていた頃から、AISCEASでの「A」すなわちアテンションはテレビに勝るものはないと主張してきました。今、こうしてインターネットが成熟期に入ろうとしてきて、私の主張は正しかったと思っています。
テレビCMで注意・興味を抱かせ、Webサイトに誘致し、理解を深める。これが流れとなります。
ただし、購入段階ではなかなかWebサイトは有効には働きません。購入の決定要因はあくまでも「店頭」であったり、「知人・友人の話や薦め」であったりします。
もちろん、商品によってもまったく違いますが、購入決定にいかにうまくサイトを活用できるかと考えるよりも、購入に至る道筋を作るという考え方のほうが正しいと思っています。
駅伝に例えると、アンカーにたすきを「託す」までの仕事がWebサイトだと位置づけた方がいいかも知れません。
ただ、弊社のクライアントでもあるホテルや、eコマースを前提としているサイトは、ゴールまで走るサイトに仕上げますが。
いずれにせよ、ブランド構築をWebサイトのミッションとして位置づけている企業様からは、TV-CMとの両輪での依頼が来るようになったことは、とても嬉しいことです。
私たち広告代理店の本来の仕事は、クライアントの伝えたいことを「代理」で伝えるのが役割ですから。
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