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皆さんは、「宮崎」を知っていますか?
野球ファンなら、ジャイアンツをはじめとしたキャンプ地で有名でしたね。
しかし、それ以外に、東国原知事が当選する以前に皆さんが知っていたことはどんなことでしょうか?
ほとんどないのではないでしょうか??
延岡に旭化成があるので、宗兄弟や「こけちゃいました」の谷口浩美選手、千葉選手などのマラソンをイメージする人や、将棋をやっている人は、本場日向の榧の将棋盤などをイメージしたり、知る人ぞ知る県であったと思います。
全国でも珍しい、テレビ局が2局しかない地区でもあり、TBS系の宮崎放送(MRT)と日テレ・CX・EX・TXのクロスネットのテレビ宮崎(UMK)しかありません。
キャンプの時期が来ると、UMKの玄関のオープンスペースは、系列4局の中継スタジオになります。
3畳くらいのスペースづつを4局がお互いに持ち、夜11時台のスポーツ番組に一斉に中継をする。キー各局のアナウンサーと解説者がまさに呉越同舟。異様な光景です。
そんなテレビ宮崎や宮崎放送のテレビのスポット料金は、いくらくらいなのかわかりますか?
東京で日テレやCXが給与所得者に向けて投下するスポット(逆L型)は、視聴率1%あたり約8万円から8万5千円です。(クライアントによって違いますが)これが、大阪では2万円台後半から3万円台、名古屋で1万円台後半から2万円台、福岡あたりでは4~6千円。
宮崎は・・・・・、全国で一番安いレベルで1000円~1200円程度です。
テレビスポットの料金は、民力に比例するのです。
もちろん、CPMでも換算してみるべきですが、CPMでも安いですね。
そんな宮崎が、今、元気です。
宮崎というブランド価値がとても上がっています。
皆さんは、宮崎の地鶏を食べたことがありますか?
実は私、2004年11月4日にこのblogにこんなことを書いています。
しかし、私のこんな小さなブログでは、世の中の人においしさを伝えることはできませんでした。
でも、東国原知事は、いろいろな番組に出て、この商品を配って体験をさせています。
そして、食べた人の「おいし~い!」という証言をうまく引き出しています。
こんなに上手なブランドコミュニケーションは他にありません。
宮崎には、まだまだたくさんのおいしいものがあります。
マンゴーもそのひとつですし、冷汁やきびなご、宮崎牛などもあります。
また、フェニックスをはじめとした南国情緒あふれる景色やゴルフ場、温泉などもたくさんあります。
私たち広告会社は、担当するクライアントの「商品・サービス」の競合他社とは違う魅力を見つけて、それを消費者に伝えることが仕事です。
東国原知事がうまくやっているのは、「宮崎」という会社をとても魅力ある会社だと知らしめ、その会社の商品である「地鶏」や「マンゴー」のおいしさをうまく伝えているところです。
それらが、どうしておいしそうに見えるのかは、宮崎自体の露出が多くなることによって、作っている環境や人々が見えるトレーザビリティーにつながっているからですね。
いずれにせよ、やはりテレビの力はすごいです。
これが、もし、テレビがなかったら・・・・。
また、ネットだけで伝えようとしたら・・・。
明らかに無理ですね。
今回、ネットは、どれくらい貢献したのでしょうか?
ネットでは、世の中が動くようなうねりは作れません。
以前、某電機メーカーのお客様対応で世の中が動いたことはありました。
でも、あの頃は、ネットの威力を知らない時代です。
これからは、テレビや新聞・雑誌などのマスメディアとネットを組み合わせ、コミュニケーションできない属性の人たちをなくすことが重要になってくるでしょう。
この東国原知事の騒ぎをテレビではなく、ネットで知った人も必ずいるはず。
そこにネットの役割があるのだと思います。
そして、最終的には、コミュニケーションの手法になりますが、東国原知事のように、熱意を持って、誠実に伝えるように努めれば、思いはきっと届くと思います。
CMでも、奇を衒って「反撃してもいいですか?」などとショックを与えるようなコピーを開発しても、裏づけがあり、納得できるサービスを明確にしない限り、誰も共感を呼ばないし、その企業を信頼することはありませんね。
「消費者との対話」がコミュニケーションであり、一方的なメッセージは誰も聞かない街頭演説のようなものです。
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