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11月24日、27歳の時に2年間のローンを組んで買ってから、この20年以上一度も止まったことがなかった私のロレックスが、突然止まってしまいました。
この時計をはずすのはゴルフとジムに行くときだけで、後はハワイで泳いだときも、エルニドで潜った時も、毎日のお風呂の中でも一度もはずしたことはありませんでした。
なのに、突然止まってしまった。。。
私は、これを購入して以来、時計はこれしか持ったことがなかったので、とても戸惑いました。今の若年層は、携帯電話で時間を見るので、腕時計をする人が減っているそうですが、私も携帯の時計を直るまで使おうと思ったのですが、これがデジタルなので時間的感覚がいまいち良くわからない。
そこで、あわてて松屋の時計売り場に修理に行きました。
何でも、松屋の時計売り場にはロレックス指定修理店のディスプレイがあり、ここでの修理は間違いがないとのこと。まずは、修理の見積もりに2~3週間かかると言われ、最低でもオーバーホールで約5万円、それに20年以上前の物なので、消耗部品の交換などがあり、7~10万円の修理代がかかると
いわれました。
がっび~ん!!
「そんなにかかるんなら、新しいのを買おうかな。」と店員さんに伝えると、「でも、ここについている傷などもすべてメッキをしなおして、新品に見えるようになりますよ。」と教えてくれました。
それはすごい!!
バブル経済までの企業は、大量生産・大量販売に注力し、消費者との対話を避けてきました。消費者も使い捨ての時代だから、壊れたら新しいものを買えば良いと思っていました。
今の時代はどうでしょう。
デフレの時代を経験し、直して使うことを覚えましたし、リサイクルショップも使い方によっては有効であることを知りました。
そして何より、物を買うときにとても慎重に選ぶようになりました。
この会社は、どんなところが優れているのだろうか。
どこに信頼が置けるのだろうか。
そんな環境の中から、企業はこぞってブランドメッセージを強化し、ブランドプロミスをしているのです。
ほんの1~2年前に、サントリーさんのブランドメッセージ「水と生きるSUNTORY」の「水と生きる」の文字の大きさが「SUNTORY」と同じ大きさで表現されるなんて、誰も思いもつかなかったと思います。
また、資生堂さんのサイトのトップページは「一瞬も 一生も 美しく」というブランドメッセージがFlashで大きく取り扱われています。
これらは、企業がいかに消費者と対話をしたがっているのかを物語っています。
対話をすることによって、信頼が生まれ、絆になって、ブランド力が増してゆくからです。
そんな環境下で、これからの企業は、消費者と末永い関係を築きたくて仕方がなくなっています。
そこで重要になってくるのが、「商品のアフターフォロー」ということになります。
安いものは、使い捨てなので、買い替えを前提とし、アフターフォローはありません。
しかし、ブランド力を高めてゆくには、末永く商品を愛していただき、クロスセル・アップセルにつなげてゆくことが重要になってきます。
最近では、ベンツが『メルセデスケア』というサービスを新車に付加しています。
部品や修理費が高いと言うイメージを一新しようと、新車を購入して3年間は、すべての定期点検と部品交換は無料でやってくれます。
ヴィトンのバックは、何年経っても縫製しなおしてくれます。
強いブランドは、こうして高い価値を守っています。
ロレックスの修理に10万円をかけようという気になりました。そうすれば、娘が結婚して旦那ができたら、形見として使ってもらえるかもしれない。。。
でも、修理が終わるのに2ヶ月以上かかるらしいので、結局、もうひとつ、違うデザインのものを20年ぶりに一個購入しました。今度は、死ぬまで使えると思います。もう、余命幾ばくもないので。(笑)
どこで買ったかと言うと、AISCEASの法則に則り、最後は価格.comで買いました。
いや~、昨日の東京国際マラソンは参りましたね!
高橋選手が優勝したことに感動をしているわけではありません。
彼女が、自分の体を張って、世の中の凹んでいる人たちに向けて、素晴らしいメッセージを伝えてくれたことに感動をしているのです。
一昨年の東京国際マラソンで、失意のどん底に落ちた彼女は、小出監督からの決別をし、自分で考えられる選手に成長しようと努力をしていました。あの失敗は、小出監督にすべて頼りきっていた自分の弱さの結果と分析をしたのでしょう。
しかし、その後も神様は彼女にたくさんの試練を与えました。満足に走ることさえできない日々が続いていました。それ以前にも、たくさん試練はあったのに、最後には信じていたオリンピックの出場でさえかなわない夢となってしまいました。
普通の人間では、年齢も考えこの時点であきらめているでしょう。
でも彼女は、走ることが好きだった。
これが、ひとつの成功のカギですね。
仕事もつらいことがたくさんありますが、その仕事が本当に好きかどうかで続けられるかどうかが決まります。
ようやくスタートラインに立つ準備ができたとき、今度は肉離れに襲われました。
この時点で、高橋選手の選手生命は終わってしまったと考えたのは、私だけではないでしょう。
彼女は、人生の中で最高の栄誉をつかんだのだから、今後はゆっくりと後輩を育ててほしいと願った人たちもたくさんいたはずです。
私は、神様はなぜここまで試練を与えるのか?と、とても厳しい結果を嘆きました。
でも、高橋選手はそれらの試練に見事打ち勝ちました。
35km付近での見事なまでの不意打ちのスパート!
瞬間的に私は大声を出していました。
「すっげー!!!」
※小梅太夫のチッキショー!!!的なニュアンス
そして、勝利インタビューでは、日本国民のみなさんに、「頑張れば夢はかなうんだよ!かなわないのは、努力が足りないからだよ!!」と教えてくれました。
視聴率が23.8%だそうだから、1200万世帯の人たちが見ていたことになります。
国民の4分の一に高橋選手のメッセージが届いた計算になります。
かつて、柔道の山下選手や古賀選手・谷選手などがオリンピックのステージで怪我をして金メダルを取ったことがありますね。どんな局面においても、自分の力を信じて、弱気にならないこと。それが勝利の秘訣なのかもしれません。
いずれにせよ、今日から、一度あきらめかけた夢を追い始めたたくさんの日本国民がいるに違いありません。
ありがとう!高橋尚子選手!!
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