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矢野経済研究所が6月29日に発表した「2005 視聴スタイル動向調査」によると、HDDユーザーが録画した番組のCMをスキップする割合は約70%にものぼっているのにも関わらず、広告主は視聴率が減っているわけではないので、影響はないと答えているそうだ。
しかし、セットインユースが減っていなくとも、国民生活時間調査の中で70%弱の人が接触メディアとして減ったメディアをテレビと答えている。
視聴率は落ちていないが、視聴者の見ている感覚はない、ということになる。
セットインユースは、テレビのスイッチをつけている割合であり、視聴率はそのチャンネル別を表している。ここに保障されているのは、テレビが何らかの局にチャンネルが合わされて、スイッチが入った状態であるということ。
もっと言えば、うちに帰るとテレビをつける癖のある人は、その生活パターンは変わっていないということは証明できる。
しかし、見ていないのだ。
その時は、携帯メールやインターネットなどを同時にやっているからで、テレビCMに影響がないなんて分析になるのはおかしいと思う。
ましてや、この調査の中で、これからは「プロダクトプレースメントが主流」などと言っているけど、これには、提供スポンサーとの兼ね合いがあり、飲料や車など広告出稿の多い業界は、必ずスポンサーバッティングになって、露出はできない。そんなことは、代理店のメディアを売ったことがある人間にとっては、「いろはのい」である。
さらに、プレースメントが進めば進むほど問題になるのは、消費者もそれを広告と見抜き、共感性は失われるという事だ。
もっと言えば、放送法に中で、広告は放送時間の1割と決められているはず。これが公になって、テレビ局は広告ではないと言い張れるのか。
わからないように露出するサブリミナルみたいな方法だから、今は効果があるのだ。
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