最近、テレビ広告を見て、ものを買う人が減ってきています。
広告主たちは、テレビ広告が効かなくなってきたと感じ始めています。
私は、それはテレビ広告の役割が変わってきたからだと思っています。
テレビを見ながら携帯でメールを打ったり、PCのマウスを転がしていたり、HDDレコーダーで、好きなドラマやお笑いなどは、CMをスキップさせながら集中的に見ていたり・・・。
特に若い世代はテレビのCMと接触する時の集中力は明らかになくなってきています。
でも、耳だけは空いている。
だから、CMに一番大切なことは、「音」なんだろうと思います。
たったひとことの言葉や音でCMを認知してもらう。
気になれば、その言葉をその場で検索します。
あとは、BUZZマーケティングによって、展開されることにもなるでしょう。
ところで、BUZZマーケティングの「BUZZ」とは、「ハチがブンブン飛び回る羽音」という意味なんだそうです。
なるほど!広告の世界で、おいしさ感を表現する言葉に「シズル」という言葉がありますが、この語源は「鉄板で肉を焼く音」という意味であり、ここから来ています。また、ブランドの語源は、「牛に焼印を押す(Burned)」ということから来ています。他の牛にまぎれてしまわないように自分の牛と区別することから始まっています。
語源というのはとても面白いですね。
話を戻しますが、BUZZマーケティング(口コミマーケティング)はどうして起こるのでしょうか。
生活者が、どんな感情を受けたときに、人に伝えようとするのでしょうか。
私は、「surprise」だと思っています。
「surprise」には2種類あって、誕生日の日に恋人からプレゼントをもらった時は、「good surprise」。
でも、突然親しい方がなくなった場合には、「surprise」。
いい事も悪いことも、「surprise」までいかないと人は他の人に伝えようとはしません。
「自社の商品が出たから、これからはBUZZマーケティングを中心にやってゆこう。」などとおっしゃる広告主の方々、商品が「surprise」に値するベネフィットがあるかどうかをもう一度お考えください。
これが見つかれば、テレビ広告でもまだまだ充分に伝えられると思います。
そして、期待しなくともBUZZは必ず起こります。
2005年07月31日 08:39
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コメント |
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BUZZマーケティングにサプライズ!
本当にキーワードだと思います。 |
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投稿者 小兵衛 : 2005年08月25日 18:46 |
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