消費者の購買行動の定説であったAIDMAの法則が、インターネットの普及によって時代にそぐわないと感じ、宣伝会議からのオファーで整理した理論です。今は、楽天大学やYahooショッピングの教材、主要大学のマーケティングの授業などでも使われています。

消費者購買行動モデル
(機能価値・情緒価値別)

大衆消費財

Do > Feel > Learn

店頭や広告・パンフレットなどに接触すると、すぐに買ってみます。
そして、その商品が自分にあっているかどうかを感じ取り、その商品を体験し、学んで次にリピートするかを判断します。

ファッションなどの購買モデル

Feel > Do > Learn

店頭や広告・パンフレットなどで商品を見て、商品が自分に合いそうだと感じるとまずは買ってみます。
それを体験して価値を評価します。

精密機械・車・住宅など

Learn > Feel > Do ネット販売に向いている商品群

店頭や広告・パンフレットなどで、商品をしっかり学びます。
そして、その商品が自分にあっているかを感じ取り、ようやく購買行動を起こします。

購買決定プロセスと認知メディア

マスマーケティング

AIDMAの法則

機能価値の高い商品やサービスのマーケティング

AISCEASの法則

AISCEASは、2005年5月1日売りの「宣伝会議」で弊社望野が発表した理論です。

情緒価値の高い大衆消費財は、マス広告で一気に認知拡大するとAIDMAの法則は機能しますが、機能価値の高い商品は、感情段階で商品やサービスの他社とは違う特徴を検索し、比較し、店舗に行って実際に体験したりしながら検討し、初めて購買に至ります。そして、その感想をSNSを通じて情報共有します。

購入ステップ別の接触メディア

認知段階

認知段階

テレビ広告 圧倒的認知率、検索にかかりやすいコピーを開発
印象に残る言葉の歌い込みCMも有効
その他マス広告 新聞・雑誌・ラジオ・OOHなどを補完媒体として活用
広報活動 ユニークな商品・サービスは、ニュースになりやすい
新聞、雑誌などの情報として取り上げられると有効
無料懸賞サイトの有効活用
ネット広告 バナー、テキスト広告などをメディア力のあるサイトで展開
企業サイト 訪問者数×滞在時間×リピーター数で自社メディアとして機能させる
メール広告 パーミッションを取った会員にメールでコミュニケーション
モバイル広告 常に携帯しているメディアであり、アクティブユーザーにアプローチ

ROIを継続測定広告投下目的の明確化

比較検討段階

比較検討段階

リスティング広告 検索ワードと広告文を随時検討・改善することが重要
その他ネット広告 行動ターゲティング広告、コンテンツマッチ広告など
企業サイト 直帰率を下げるランディングページと滞在時間を延ばすコンテンツ開発、他社との優位点を明確に伝える工夫が必要
カタログ、DM ゆっくり比較検討でき、リーズニングが伝わる
価格・商品比較対策 価格コム、各種サーチなどで負けないブランド力をつける
低価格競争に入ると資本力がすべてで勝ち残れない
blog対策 ブランド力をつけるには、消費者との対話が重要
インタラクティブ・コミュニケーションによって信頼を醸成する
更新性が高く、常にフレッシュな情報発信が可能
検索エンジンにかかりやすい
SEO対策 ログ分析からコンバージョンが取れる導線の発見や、ランディングページを見直し、改善することが重要

この段階で初めてブランドの「顔」が見えるブランド力が決め手

行動段階

行動段階

お客様の声 インターネットが普及して、一番大きく変化したポイントであり、購入アクションを起こす生活者は これを参考に意思決定するケースが多い
価格コム・楽天・旅行サイトなどの書き込みは重要なブランド強化の材料になる
顧客対応力の強化 自社サイトに「お客様の声」を反映させることにより、顧客と直接話す機会を創出
SNS対策 お客様相談室、お問い合わせなどにおもてなしの心を持って対応できる仕組みづくりが重要
自社ブランドがどのように認識されているかを定期的にチェックし、ブランド改善に役立てる